地域の体験学習が、子どもたちの“学ぶ力”を育てる。

地域の体験学習が、子どもたちの“学ぶ力”を育てる。

　田んぼでの田植え体験、神社の境内での写生大会──最近の地域新聞では、こうした子どもたちの姿が紹介されていました。 泥だらけになって苗を植える小学生、春の風景を真剣なまなざしで描く中学生。どちらも、教室の中だけでは得られない“体験を通じた学び”の場面です。

　なお、今週の中日新聞の北勢版を読ませていただいてこの記事を書きました。

地域と学びがつながるとき

「地域のイベント」は、一見すると“授業”とは関係ないように見えるかもしれません。 でも実は、体を動かし、目で見て、手を動かす体験こそが、子どもたちの「学びの土台」をつくっているのです。

たとえば田植え体験。そこには、自然を感じる感性、手順を覚える記憶力、長靴で歩くためのバランス感覚──まさに五感をフルに使った学びがあります。 写生大会では、集中してじっくり観察する力や、色や形を工夫して表現する力が磨かれます。

“体験”は学びの栄養源

最近の脳科学でも「実際に手や体を使う経験」が、記憶や思考の定着を促すと言われています。 自分の体を通じて得た感覚は、“ことばだけの理解”よりも深く、長く心に残ります。

もちろん、すべての子どもに“派手な体験”が必要なわけではありません。 でも、たった一度の写生大会や田植え体験が、「学ぶって面白いな」「自分の手でできた」という小さな達成感につながれば、それは立派な“学習の原点”です。

塾の役割も変わっていく

千尋進学塾では、教室での授業だけでなく、「日々の暮らし」や「地域の行事」も、学びのきっかけとして大切にしています。 保護者の方との会話や、学校外での子どもたちの様子を知ることで、もっと本人に合った指導ができると考えています。

今しかできない体験が、これからの学びを支えていく──。 そんな視点で、お子さまの“今”を応援していきたいと思っています。