こんにちは!千尋進学塾です。
電車の中や自宅で、スマホやタブレットでゲームを楽しむ姿は、今ではすっかり日常の風景になりました。
でも実は、そのゲームを作る人たちも、そして遊ぶ私たちも、気づかないうちに数学や理科の知識を活用しているんです。
今回は、「ゲームプレイ」の中に隠れている学びの種を、いくつか紹介していきます!
ガチャの当たる確率は?(確率・統計的な推測)
スマホゲームでおなじみの「ガチャ」。SSRキャラが出る確率…それはまさに数学の「確率」の世界です。
「10連ガチャでSSRが1枚以上出る確率は?」と考えるだけで、立派な数学の問題になります。
さらに、多くのプレイヤーの結果から「運営の確率設定は正しいのか?」と検証するのは、統計の分野「統計的推測」です。
また、RPGなどでよくある「30%で相手を眠らせる」といった技も確率計算の一例。期待値を計算すれば、何回攻撃すれば状態異常になるかも予測できます。
つまり、ゲームをプレイしている私たちは、気づかないうちに確率や統計の考え方を自然と使っているのです。
英傑たちの物理演算(力・加速度)
ゲームの中でキャラクターがジャンプしたり、弓矢を放ったり、敵が吹き飛ばされたり――こうしたリアルな動き、見たことがありますよね。
これらの動きは単なるアニメーションではなく、実は「物理エンジン」というシステムによって計算され、再現されています。
その中では、中学校で学ぶ「力」「質量」「加速度」といった物理の基本的な法則が使われています。
たとえば、重い敵ほど吹き飛びにくく、力が強ければ遠くまで飛ばすことができる。素早いキャラは加速度が高く、すばやく移動する…といった仕組みも、運動の法則に基づいているのです。
さらに、高校で登場する「ベクトル」の知識を使えば、「どの方向にどれくらいの力で攻撃すれば、どう吹き飛ぶか」まで計算できるんです。
つまり、バトルの裏ではしっかりと数学と物理の連携プレイが行われているんですね!
レベルアップ!ゆうしゃはかしこさがあがった!(関数・数列)
ゲームでは、レベルアップに応じてキャラクターのステータスが上昇します。その変化は、実は「関数」や「数列」を使って細かく設計されているのです。
例えば、「あとどれだけ経験値を集めればレベルが上がるのか」「“かしこさ”が100に到達するのは何レベルか」といったことも、数学的な視点から計算して予測することができます。
また、いくつかのレベルとステータスの関係を比較することで法則性を見つけ出すことも可能です。ここでは数列の一般項を求める知識が活躍します。
さらに、そうして決まったステータスをもとに、実際のダメージ計算のための方程式が組み立てられ、キャラクターの強さや戦い方に影響を与えているのです。
ネット上で見かける上手なプレイヤーたちは、「どの技を使えば一番効率よく敵を倒せるか?」を考えるために、それらの数式を読み解いて関数の計算や最適化を行っているのです。まさに、戦略×数学の勝負!
ゲームとは数学であり、数学とはゲームである
このように、ゲームを遊ぶことは、実は無意識のうちに数学的な思考をしていることと同じなんです!
数学が苦手…と思っている人も、「ゲームとつながっている」と感じられたら、もっと身近で楽しいものに思えてくるかもしれませんね。
千尋進学塾では、こうした「日常と学びのつながり」を大切に授業を行っています。一緒に、楽しく考える力を育てていきましょう!