なぜ梅雨になるの?──“前線”から学ぶ気象のしくみ
2025年5月、九州地方が梅雨入りしました。ジメジメした日が続き、傘が手放せない季節の到来です。 毎年のようにやってくるこの“梅雨”ですが、「なぜ梅雨になるのか?」と聞かれてすぐに説明できますか? 実はこれ、中学2年生の理科で学ぶ「気象」の内容にしっかり出てくるテーマなんです。
梅雨の正体は「停滞前線」
梅雨は、冷たい空気と暖かい空気がぶつかってできる「梅雨前線」が、日本列島付近に長期間とどまることで起こります。 冷たい空気のかたまりは北から、暖かい空気のかたまりは南からやってきて、 その境目にできるのが「前線」です。この前線がちょうど日本列島にかかると、連日雨が続く「梅雨」となるのです。
実際の梅雨では、「オホーツク海気団(寒く湿った空気)」と「小笠原気団(暖かく湿った空気)」という2つの気団がぶつかり合い、 その勢力が拮抗することで前線が停滞します。このため、梅雨は長期間にわたって雨をもたらすのです。
温暖前線と寒冷前線、どう違う?
– 温暖前線は、暖かい空気が冷たい空気の上にゆっくりと乗り上げる形。穏やかで長く続く雨を降らせます。
– 寒冷前線は、冷たい空気が暖かい空気を押しのける形。短時間で強い雨を降らせることが多いです。
梅雨前線は、これらの前線が交互に現れたり混じったりしながら、日本上空に長く居座ることで生まれる現象です。
天気図を見てみよう
天気予報でよく見る「前線の線」。赤い半円は温暖前線、青い三角は寒冷前線を意味しています。 梅雨の時期にはこれらの線が、日本列島のすぐ南や上空にずっと描かれているのがわかります。 一度、新聞やネットの天気図をじっくり見てみましょう。「今、理科で習ったことが実際に使われてる!」と気づくはずです。
理科と天気予報がつながる瞬間
千尋進学塾では、「教科書で習ったこと」がニュースや生活とつながる瞬間をとても大切にしています。 授業では実際の天気図を見たり、降水確率のしくみを考えたりと、“生きた理科”を楽しく学べる工夫をしています。
梅雨はうっとうしいだけの季節ではなく、日本の自然を支える大切な気象現象でもあります。 この時期だからこそ、理科の授業がぐっと面白くなる。そんな視点を子どもたちに届けていきたいと思っています。
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