テストの答案を見た瞬間、
- 「この教科、悪かったな…」
- 「なんでこんな点を…」
つい“悪い点数”ばかりに目がいってしまう。
それは、保護者としても生徒本人としても、ごく自然なことです。
でも実は、その視線の先を「いい点数」に向けることで、
学力全体を底上げする流れが生まれるのです。
得意は「引き上げ装置」
勉強には、次のような順序で成果が出やすいとされています。
- 得意な教科をとことん伸ばす
- 普通の教科を「得意」と言えるレベルまで引き上げる
- 苦手な教科は平均点くらいをキープ
多くの方が③から手をつけたくなるところですが、
「できるところを伸ばす」方が、圧倒的に結果が出やすいのです。
なぜなら、
・すでに自信がある
・興味を持ちやすい
・問題に向き合う表情が柔らかい
からです。
実際、千尋進学塾でも感じています
実際、当塾にも「悪かった教科をどうにかしたい」という相談が多く寄せられます。
ただ、最初に取り組むのは“良かった教科をさらに伸ばすこと”。
そうすることで、学ぶ姿勢に余裕が生まれ、
他教科への波及効果も出やすくなるのです。
たとえば、
- 「数学が得意だからこそ、理科も分かるようになった」
- 「国語が好きだから、英語長文の読み方も変わった」
といった好循環を数多く見てきました。
苦手への向き合い方:「克服」より「苦手じゃなくなる」
もちろん、苦手な教科を放置するわけではありません。
でも、いきなり「得意な子と同じレベルにしよう」とすると、
本人も親も疲れてしまいます。
まずは「分かった」「前より解けた」と思えるようにする。
そうした小さな成功体験の積み重ねが、
苦手意識そのものを小さくしていくのです。
千尋進学塾として伝えたいこと
千尋進学塾では、
- まずは“得意”に目を向ける
- 苦手は「苦手じゃなくなること」から始める
そんな順序を大切にしています。
そして、得意教科で「学ぶってこういうことか」と実感できると、
それは一生の学力の土台になります。
教室長からひとこと
「苦手な教科を叱るより、得意な教科を一緒に喜ぶ」
そんな声かけが、次の努力を後押しすることもあります。
まずは、お子さんの“良かった点数”を一緒に見てみませんか?
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