中間テストが終わったこのタイミング、気持ちが一息つく一方で、
「次こそは…!」と期末テストを見据えて、意気込む生徒も多い時期です。
でも、ちょっと待ってください——その“意気込み”、持続しますか?
高すぎる目標が「やる気」を奪う
テスト後の反省会でよく聞く声があります。
- 「今回は◯◯点だったから、次は90点を目指す!」
- 「この教科を一気に挽回したい!」
- 「1日◯時間勉強するようにする!」
どれも前向きで立派な目標です。
ですが、目標が高すぎると、ちょっとした体調不良や予定変更だけで「未達=失敗」と感じてしまい、やる気をなくしてしまう……という悪循環に陥りがちです。
実は、これを防ぐ効果的な方法があります。それが——
「二重目標」という考え方
二重目標とは、次の2つの目標をセットで立てる方法です。
- 理想的な目標(できたら最高)
- 現実的な目標(これだけは必ず達成)
この2段構えがあることで、「調子のいい日には理想に挑戦」「調子が悪い日でも最低ラインはキープ」という継続可能な学習習慣が作れるのです。
たとえばこんな風に使えます
教科 | 理想的な目標 | 現実的な目標(最低ライン) |
---|---|---|
英単語 | 毎日20語覚える | 単語帳を1回開いて目を通す |
数学 | 1日1ページ問題を解く | ノートを開いて1問だけやる |
社会 | 用語カードを50枚覚える | 5枚だけ確認する |
理科 | 教科書を1単元読んで要約 | 10分だけ読む |
なぜこの方法が効くのか?
人間はロボットではありません。
その日の体調、気分、天気、学校のスケジュール、家の空気感——ちょっとしたことで「やる気」は大きく左右されます。
だから、「常に完璧にやる」ことを前提にするより、調子に合わせて柔軟に対応できる方法の方が、結果的に長続きします。
最初から「できないかもしれない日」がある前提で準備しておく。
それが、「二重目標」の強さです。
期末テストまでの今が切り替えのチャンス
期末テストまで、あと約1か月。
この“間の時期”は、正直ゆるみやすい。
でも、ここで自分を立て直せる子は、ぐんと成績を伸ばします。
特に、今回の中間テストで手応えがなかった子ほど、
「今なら、まだ間に合う」ということを忘れないでください。
千尋進学塾では、「自分なりの目標」を大切にしています
千尋進学塾では、点数や順位だけでなく、
「どうやったら勉強が続けられるか」という視点も大切にしています。
中学生も高校生も、
- 授業の中で目標を言葉にして書く
- 先生と一緒に達成方法を考える
- 小さな“達成感”を大切にする
そんな取り組みを日々続けています。
だから、「テスト勉強が苦手」「何から始めたらいいか分からない」という人にも、きっと合う方法が見つかります。
今の気持ちを、ムダにしないで
中間テストの点数を見て「やばい…」と思った気持ち、
期末では「もっと取ってやる」と燃えている気持ち。
そのどちらも、行動に移さなければ、すぐに消えてしまいます。
まずは、小さな一歩から。
そしてその一歩が、いつか大きな結果につながるように。
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まとめ(保護者の方へ)
- 「高すぎる目標」は逆効果になることもあります。
- 続けやすい「最低目標」をセットすることで、意欲が続きます。
- 中間テスト明けの今が、学習習慣の切り替えに最適です。
- お子様が自分に合った学習スタイルを見つけるきっかけとして、ぜひこの「二重目標」をご家庭でも活用してみてください。
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