【スイス氷河崩壊のニュースから考える】これからの地球と、わたしたちの学び

2025年5月30日

（※画像は氷河崩壊のイメージです）

2025年5月28日、スイス・ヴァレー州で巨大な氷河が崩壊し、ふもとのブラッテン村を土石流が襲いました。住民約300人は事前に避難していたものの、村の約90％が埋没、64歳の男性が行方不明となっています。

このたびの災害で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
遠く離れた日本に住む私たちにとっても、今回のような出来事は決して“他人事”ではありません。

● スイスとは？
スイスはヨーロッパ中央部の山岳国で、アルプス山脈に囲まれた自然豊かな国です。永世中立国としても知られ、観光・金融・教育水準の高さで有名です。

● 氷河とは？
氷河は、何百年もかけて降り積もった雪が圧縮され、氷となり、ゆっくりと流れる「氷の川」です。スイスではこうした氷河が山岳地帯に多く見られます。

● 地球温暖化とは？
地球全体の気温がゆっくりと上昇する現象で、主に人間の活動による二酸化炭素（CO₂）の増加が原因です。温暖化は氷河の融解を加速し、災害の増加にもつながります。

こうした国際的なニュースは、「社会（地理）」「理科（地学・環境）」「英語（英検・スピーチ）」といった複数の教科と深く結びついています。

「ただ知る」だけではなく、なぜ起こるのか？どうすれば防げるのか？と考えることが、学びを何倍にも深めます。

英検準1級や1級の2次試験では、以下のように環境問題をテーマにしたスピーチが求められることがあります：

Do you think climate change is the biggest threat to humanity? Why or why not?
（気候変動は人類にとって最大の脅威だと思いますか？その理由は？）

こうしたテーマを深く理解し、意見を持つことが、英語力の土台にもなります。
ニュースをもとに「自分の考え」を言語化する習慣が、将来の入試や検定でも大きな力になります。

日常のニュースを「理科で出てきた内容だ」「地理で習った場所だ」と結びつけることは、深い理解と柔軟な思考力につながります。

特に今回のような「気候変動と自然災害」のような出来事は、命を守る知識にもなり得るものです。
「なぜ起きたのか」「どんな備えができるか」を考えることは、大人にとっても子どもにとっても大切な“学びの種”です。

千尋進学塾では、ニュースや時事問題をきっかけに、子どもたちが「考える力」「問いを立てる力」「表現する力」を育てる授業を行っています。

理科・社会・英語を横断的につなぎ、「探究学習」として自然災害・環境問題・地球温暖化といったテーマにも取り組んでいます。

「塾でもこういうテーマを扱っているんだな」と思っていただけたら、どうぞお気軽にご相談ください。

「勉強させなきゃ」ではなく、
「こんな世界があるんだね」と語り合う時間を、ぜひご家庭でも作っていただけたらと思います。

災害が発生してからでは遅い――
だからこそ、「学ぶこと」は日常からの備えにもつながります。
ニュースをきっかけに、“もしもの時”をご家庭でも話し合ってみてください。

📩 学習相談・進路相談・体験受講などはこちらからどうぞ
→ LINE公式アカウント

スイスで起きたことが、まさか自分の心にこれほど響くとは思いませんでした。
地球の変化に向き合う時代に、「知っているだけ」では足りないのかもしれません。
今回の出来事から、私自身も多くを学ばせてもらいました。
子どもたちと一緒に、静かに、真剣に考えていきたいと思います。

※掲載している画像は実際の現地写真ではなく、氷河崩壊をイメージした再現画像です。

📚「差のつく！読解のチカラ育成講座シリーズ」記事一覧

よかったらシェアしてください！

関連記事