「高校時代に宅建士を取った先輩が、今、どこで何をしているか知ってる?」
──そこには、静かな“本気”がありました。
■ 桑名高校から名工大へ──そして大学院へ
彼女は、桑名高校で学年1位を取ったこともある生徒でした。
控えめで口数も多くはありませんが、親しくなるとユーモアのセンスがあり、周囲を和ませるタイプ。
大学在学中には宅建士の資格も取得するなど、地道でコツコツ型の努力家でした。
そんな彼女が選んだ進路は、名古屋工業大学(名工大)。
「えっ、名工大って男子ばっかりじゃないの?」
──そんな声もありますが、彼女はそこを「静かに、でも自由に学べる場所」として選びました。
■ 「図書館、めちゃくちゃきれいなんです」
入学前、彼女が話してくれた印象的な言葉があります。
「名工大って、図書館が本当にきれいなんですよ。
だから、毎日でも通いたいなって思ってます。」
──その言葉通り、彼女は大学入学後、図書館に毎日通う生活を始めました。
自習、読書、調べもの、リラックス…。
静かで広い空間の中で、一人の時間を大切にする生き方を、彼女は選んでいたのです。
■ 研究室配属──“トヨタ系じゃない”研究がしたい
名工大では2年の終わりごろ、研究室配属の希望を提出します。
工学系の大学だけに、企業と連携した研究室、特にトヨタ関連の研究室が人気です。
でも彼女は、違いました。
「トヨタ系の研究室も多いけれど、
自分はちょっと“違う分野”に進んでみたいです。」
そして彼女が選んだのは──
なんと“かけると覆ったものが見えなくなるマント”の開発研究。
所属していた学生は、たったの2人。
「少人数だけど面白そう」と、好奇心と直感で選んだそうです。
■ 学ぶ場所より、“どう学ぶか”
その後、彼女は大学院に進学。
現在は連絡を取っていませんが、もしかするとトヨタ関連企業に就職しているかも?
周囲がどうかより、自分が納得できる道を歩む。
“ちょっと違う方へ進む勇気”こそが、名工大での彼女の学びの本質だったのかもしれません。
■ 塾として伝えたいこと
この話から、私たちが伝えたいのは、こういうことです。
- 大学の「ブランド」や「偏差値」だけじゃなく、学ぶ中身に注目すること
- 子ども自身の「これ、やってみたい」「この空間が落ち着く」といった感覚を、大事にすること
- 名工大=男子が多い・就職に強いだけでなく、“静かに本気”になれる場所であること
■ まとめ:
「図書館通い」から始まった彼女の大学生活。
選んだ研究室は、“見えないマント”の開発でした。
数字では測れない、“その人らしい学び”が、名工大にはありました。
千尋進学塾では、大学合格をゴールではなく、その先の人生を見据えた進路指導を大切にしています。
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