国際科学コースって普通科と何が違うの？
四日市高校SSHの魅力と選び方を徹底解説【令和7年度入試対応】

「うちの子は理系志望だけど、普通科と国際科学ってどう違うの？」
「SSHって名前は聞いたことあるけど、進学に有利なの？」
「推薦に不利ってウワサもあるけど、本当のところは？」

そんな疑問をお持ちの保護者の方へ、今回は三重県立四日市高校の「普通科」と「国際科学コース」の違い、SSH（スーパーサイエンスハイスクール）としての取り組み、そして進学や受験に関わる判断ポイントを、現役の指導者視点から徹底的に解説します。

普通科と国際科学コースの違い【構成・学習編】

四日市高校には2つのコースがあります。

コース名	定員	クラス数	偏差値（80%目安）
普通科	240名	6クラス	69
国際科学コース	80名	2クラス	73

国際科学コースは、四日市高校の中でも「学びの深さ」「進度」「探究活動」に特化した“選抜コース”です。3年間で密度の濃い探究活動を行い、理系寄りのカリキュラムを組みつつ、英語・情報にも力を入れています。

SSH指定校とは？【文科省認定のハイレベル校】

四日市高校は、文部科学省の「SSH（スーパーサイエンスハイスクール）」指定校です。これは、将来の科学技術人材・グローバル人材を育てるために、高校段階から探究・研究活動を重視する全国的な取り組みです。

四日市高校SSHの具体例

• 高1から課題研究（テーマ設定～発表）
• 大学・企業との連携講座（例：三重大、名古屋大など）
• 海外研修（オーストラリア、アメリカ・ボストン）※選抜制
• SSH中間報告会や研究発表会
• サイエンス英語の強化（理系テーマの英語プレゼンも）

特に「国際科学コース」の生徒は、これらのプログラムの中心となって活動します。

普通科との主な違い【カリキュラム・雰囲気】

項目	普通科	国際科学コース
クラス替え	高2で文理別に編成	高2から文系・理系に分かれる（同コース内で）
英語の授業	論理表現・英語表現	エッセイライティング（表現力重視）
課題研究・探究	必修（2年～）	1年から実施
授業スピード	標準的	速め・応用多め
生徒の雰囲気	自由・多様性	学習意欲高く、連帯感強め

成績や推薦への影響は？【保護者の不安を解消】

「国際科学コースだと周りが優秀すぎてA評価が取りにくいのでは？」
「推薦入試に不利になるのでは？」

これはよくある相談ですが、実際のところ、心配しすぎる必要はありません。

• 定期テストは普通科と共通で行われることが多い（共通評価）
• 推薦や総合型選抜に必要な活動実績が多い（探究・研究・発表など）
• 1年生から進路指導・模試が充実している

現役合格実績を見ると、むしろ国際科学コース出身者の方が推薦合格率は高い傾向があります。

合格実績で見る「国際科学コースの強み」

令和6年度の東大合格者10名のうち、実に国際科学コース出身者が8名。
医学部医学科（21名以上）も、探究活動を活かして合格を勝ち取った生徒が多くいます。

これは、「探究・表現・協働」が求められる現代入試で、SSHの活動が確実に武器になっている証です。

出願時の注意点【普通科とのスライド制度】

国際科学コースは人気が高く、令和7年度入試では倍率2.11倍という高倍率でした。

ただし、四日市高校には「同一校内スライド制度」があり、国際科学コースで不合格でも、普通科の得点ラインを超えていれば普通科に“スライド合格”する可能性があります。

• 国際科学→普通科のスライドは可能（逆は不可）
• ただし普通科の倍率次第ではスライド枠が狭まることも
• 志望動機・学力・内申のバランスを重視

どんな生徒に向いている？【タイプ別チェック】

• 将来は理系・医療・科学系に進みたい
• 発表や研究が好き・探究心がある
• 少人数で一体感のあるクラスで学びたい
• 英語での表現力やプレゼン力も伸ばしたい

教室長よりひとこと

「入試に受かること」だけでなく、「高校3年間をどう過ごすか」が問われる時代になっています。
四日市高校の国際科学コースは、“学力があるだけ”では物足りないお子さんにこそフィットする環境です。
探究・対話・挑戦を通して、自信を育てたいご家庭に、おすすめの進路です。

あとがき：迷っている方へ

普通科か国際科学か。
「うちの子にはどちらが合うのか」は、成績だけでは判断できないこともあります。

でも、情報があれば不安は減らせます。
ぜひ一度、学校説明会や模擬授業などに参加し、本人の気持ちと向き合ってみてください。

千尋進学塾では、志望コースに合わせた個別相談や模試分析も行っています。
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