准教授って、何をしている人?何年くらいかかる?教授との違いとそのリアル
最近、あるニュースで大学教員の肩書きが話題になりました。詳細には触れませんが、”准教授”という職名に注目が集まった方も多いのではないでしょうか。
「教授とはどう違うの?」「准教授ってどんな役割?」「出世の途中なの?」そんな疑問を持った方に向けて、今回は大学という組織の中での”准教授”という立場について、少し掘り下げてみたいと思います。
准教授とは?教授とは?
一般的に、大学教員の役職には次のような序列があります:
- 助教(研究補佐、若手研究者)
- 講師(授業中心、昇進前段階)
- 准教授(教育・研究・運営の中核を担う)
- 教授(組織のトップ、研究室の主宰者)
准教授は、教育・研究の両面で成果を求められながらも、教授職への昇進という壁に向き合い続ける「中間管理職」のような立場でもあります。
准教授になるまでの年数とルート
准教授になるには、通常以下のようなキャリアパスが必要です:
- 大学院博士課程を修了(30歳前後)
- 助教またはポスドク(30〜40歳頃)
- 講師・准教授として採用(40歳前後)
したがって、准教授になるまでに最低でも10年以上の研究経験が必要とされ、実績・論文数・学会活動・教育実績などの積み重ねが評価されます。
准教授のリアル
准教授の多くは40代〜50代。年齢的にはベテランですが、大学の昇進は非常に厳しく、実績・論文・授業評価・学会活動・研究費獲得などがすべて問われます。
「若い後輩が教授になる」「自分だけ取り残されている」…そんな焦燥感やプレッシャーを抱えている准教授も少なくないのです。
大学という職場の力学
大学の中には、研究費の配分や教授会での発言力、研究室の設備管理など、見えにくい“上下関係”があります。
外からは自由な学問の場に見えても、内側では厳しい人間関係、組織力学、政治的駆け引きも存在します。教授の采配一つで研究方針や職場の雰囲気が大きく変わることも。
大学教員も、悩みを抱えた「人」
大学の先生というと、穏やかで知的な印象があるかもしれません。でも、彼らも人間。目に見えないプレッシャーや、孤独な戦いの中で、学生と向き合い、未来を創ろうとしています。
私たちが普段見ている「先生」の姿の裏には、さまざまな葛藤や努力があるのだということを、少しだけ思い出してみてください。
そして、教育の現場に関わる者として、そういった背景にも目を向け、支える視点を持ち続けたいと思います。
📚「差のつく!読解のチカラ育成講座シリーズ」記事一覧
- ① “国語が苦手”は勘違い?読解力の正体、教えます
- ② “読めてるつもり”が一番危ない!読み飛ばし世代に欠けている力
- ③ 応用問題が解ける子の秘密は“読む力”にあった!
- ④ 読解力は国語だけの話じゃない!算数・理科にも効く“読みの技術”
- ⑤ 説明文が苦手な子に足りないのは“読書”じゃなく“論理力”
- ⑥ 小論文・推薦入試で差がつく!読解力×論理力の真価とは
- ⑦ 本を読むだけでは“読解力”は育たない?間違った読解力の鍛え方
- ⑧ “選択肢の消去法”で点が取れない子へ。論理的に読む力、ついてますか?
- ⑨ 読解力は“後からでも”伸ばせる?苦手意識をひっくり返す塾のトレーニング
- ⑩ 読解力と成績の相関関係|トップ層が必ず持っている“読みの技術”