🔥 火山と星空と限界集落
「トカラ列島」って、どこにあるか知っていますか?
その島、地図帳のどこにある?
こんにちは、千尋進学塾の水谷です。
今日は少し趣向を変えて、「トカラ列島」という離島群をご紹介します。
…といっても、「聞いたこともない」という方がほとんどかもしれませんね。
でも、これが意外と中学・高校の地理にも関係する大事なキーワードなのです。
🌊 九州と奄美の間に浮かぶ「知られざる12の島々」
トカラ列島は、鹿児島県の南部にある12の島々の総称です。
屋久島よりさらに南、奄美大島の北という位置にあります。
行政的には「十島(としま)村」に属しており、日本最南端の村役場もこの村にあります。
有人島は以下の7つです:
・口之島
・中之島
・平島
・諏訪之瀬島
・悪石島
・小宝島
・宝島
🌋 噴火する島、星降る島、そして誰もが知らない島
特に「諏訪之瀬島(すわのせじま)」では、今も活火山が定期的に噴火しています。
また、「宝島」は名前の通り星空が宝のように美しい島として知られています。
飛行機は飛ばず、アクセスは船のみ。海が荒れると数日間隔離されるのも日常です。
🧭 地理の授業に出てくる「南西諸島」との関係
中高の地理で出てくる「南西諸島」。
トカラ列島は、その南西諸島の中でも本土と沖縄の中間地帯に位置します。
すべて鹿児島県に属しており、戦後もずっと日本本土側にあった地域です。
🌀 2025年6月、地震活動が再び活発化中
2025年6月21日から27日までの1週間、トカラ列島近海では震度1以上の地震が486回観測されました。
そのうち、震度4が6回・震度3が24回発生しており、地域住民にとっては大変厳しい状況です。
特に、小宝島周辺での活動が顕著で、6月22日や24日にはマグニチュード5.1の地震が発生しました。
これは、2021年や2023年にも見られた活動の再来と考えられ、周期的な地震活動の一環とも言えます。
気象庁は今後も同規模の揺れが続く可能性を示唆しており、地元の避難態勢や防災意識が問われています。
➤ 詳しくは 気象庁 地震・津波情報 をご覧ください。
👨👩👧👦 限界集落、それでも「生きている場所」
トカラ列島全体の人口は約600人。
過疎・高齢化が進み「限界集落」とされる島もあります。
それでも学校があり、診療所があり、日々の暮らしがしっかり続いている。
そうしたリアルな「日本の多様性」を象徴する地域でもあります。
📚 受験勉強のためじゃなく、“世界を知るため”に
日本には、「毎日火山と暮らす人」「星を見ながら夜を過ごす人」もいます。
教科書の一言だけでは見えない、地図帳の外側のリアルがここにあります。
トカラ列島。
それは、「ちょっと見落とされがちな日本」の姿です。
📝 ちょっとだけ受験に役立つ豆知識
トカラ列島は、地理や小論文のテーマにも応用できます。
キーワード例:
・南西諸島
・限界集落/離島医療/地震活発域
・交通インフラ/地域格差
・防災・減災/観光資源と持続可能性
ぜひ、お子さまと一緒に地図帳を開いて、話題にしてみてください。
📚「差のつく!読解のチカラ育成講座シリーズ」記事一覧
- ① “国語が苦手”は勘違い?読解力の正体、教えます
- ② “読めてるつもり”が一番危ない!読み飛ばし世代に欠けている力
- ③ 応用問題が解ける子の秘密は“読む力”にあった!
- ④ 読解力は国語だけの話じゃない!算数・理科にも効く“読みの技術”
- ⑤ 説明文が苦手な子に足りないのは“読書”じゃなく“論理力”
- ⑥ 小論文・推薦入試で差がつく!読解力×論理力の真価とは
- ⑦ 本を読むだけでは“読解力”は育たない?間違った読解力の鍛え方
- ⑧ “選択肢の消去法”で点が取れない子へ。論理的に読む力、ついてますか?
- ⑨ 読解力は“後からでも”伸ばせる?苦手意識をひっくり返す塾のトレーニング
- ⑩ 読解力と成績の相関関係|トップ層が必ず持っている“読みの技術”