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「見て見ぬふり」ではなく「声をかける勇気」——南山大学生の行動に学ぶ

女子大学生の機転で詐欺被害を未然に防いだ実話をもとにしたイラスト

2025年7月4日付の名古屋朝刊市民版に、心温まる素晴らしいニュースが掲載されました。

ATMでお金を振り込もうとしていた高齢女性に対し、詐欺被害を未然に防いだのは、南山大学の女子学生3名。彼女たちは警察から感謝状を贈られました。

勇気ある行動の詳細

大学生たちは、ATMの前でスマホを見ながら操作している女性に違和感を覚え、「なにかおかしい」と気づいて声をかけたといいます。

最初は「大丈夫、彼は親戚」と答えた女性。しかし、学生たちはその返答に不自然さを感じ、一度離れた後に再度追いかけて説得し、最終的には警察に通報して被害を防ぎました。

「普段着」の行動だからこそ価値がある

防犯のニュースでは、銀行員やコンビニの店員が詐欺を未然に防いだという報道がよく見られます。しかし、彼らは仕事中の立場で対応しています。

今回の大学生たちは、完全に「市民」としての立場で、しかもオフの時間にこの行動をとったという点で、非常に尊い行為だと感じます。

「私が声をかけたら、不審者だと思われるかもしれない」

これは多くの人が感じる悩みです。特に男性の場合、正義感だけで動くと逆に警戒されたり、誤解されることすらあります。

今回のケースでは、女子大学生という安心感のある立場が、被害者の心を開かせた可能性が高いと思われます。

教育的な視点から

「ちょっとした違和感に気づき、行動に移す」ことは、誰にでもできることではありません。生徒たちにも、こうした社会の中での感受性・勇気・判断力を育てていきたいと、強く思わされる事例です。

まさに、「見て見ぬふりをしない」という人としての基本を、実際の行動で体現してくれた南山大学生たち。心から拍手を送りたいと思います。

千尋進学塾でも、「人間力」を育てたい

私たちの塾では、学力の向上はもちろんですが、それ以上に「人として大切なこと」にも目を向けた指導を行っています。

今回のような事例を通して、「知識」や「テストの点数」だけではない、“行動する力”や“他人を思いやる心”を育てることの大切さを、改めて実感しました。

南山大学の学生さん、本当にありがとうございました。

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