千尋進学塾桑名駅前校の「東大京大進学クラス」の生徒が受験した、2025年度 第1回 京大本番レベル模試(数学)。
今回、その答案を千尋進学塾の客員講師・中村一郎先生に添削していただいたところ、非常に示唆に富む指摘を多数いただきました。
このやり取りを通じて、「学力だけでは足りない」という厳しくも大切な現実が見えてきました。
📌 指摘①:読めない字は「存在しない」のと同じ
中村先生いわく、
採点官は『読めない字を、あえて“読もう”とは、絶対にしない』と証言しています。
生徒がどれだけ正しい方向で考えていたとしても、答案が読めなければ「存在していない」のと同じ扱いです。
今回の答案でも、大問3については「説明が皆無」「文字が崩れて判読不能」とされ、「おそらく1点も入らない」という厳しい評価となりました。
📌 指摘②:「理由を添える」だけで部分点は生まれる
中村先生は次のように助言されました:
たとえ正解にたどり着けなくても、「なぜその式を書いたのか」を書いておくだけで、部分点が入る可能性は十分あります。
数学は「考え方」が評価される科目です。たとえ答えが出ていなくても、途中式に理由づけがあるかどうかで得点は大きく変わります。
📌 指摘③:数学は1番から順番に解くものではない
多くの受験生が「問1から順に解いていく」スタイルを取りがちですが、これは京大入試では危険な戦略です。
中村先生はこう指摘します:
数学の問題って、「1番から順番に解くものではない」ですし、「◯番を解いてから▢番へ」という流れもNGです。
実際、大問6(空間図形)は図を描くだけで部分点が得られる可能性がありました。「後回しにして白紙」は非常にもったいないとのこと。
✅ 模試で問われているのは「点を取る訓練」
模試とは単なる学力測定ではありません。
点数を取るための技術、書き方、見せ方までが評価対象です。
中村先生のコメントをまとめると、次の3点が浮かび上がります:
- 読める字で丁寧に書く
- 「なぜそう考えたか」を記述する
- 解ける問題を見極めて着手順を変える
このような答案作成スキルは、入試本番で合否を左右するほどの重要性を持っています。
🧠 桑名駅前校「東大京大進学クラス」では
千尋進学塾では、こうした模試の答案指導を通じて、「考え方」と「見せ方」の両面を指導しています。
添削やZoom添削会、動画教材なども取り入れながら、大学入試の現場で戦える力を鍛えていきます。
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✍️ 教室長より
中村先生のコメントは、受験生だけでなく、中学生や保護者にも伝えたい大切な視点です。
「答案を通じて“考え方”が見える」──そのことを忘れずに、丁寧な積み上げを私たちは支援していきます。
今後も、東大・京大を目指す生徒たちの学びと成長を発信してまいります。
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