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🌕 8月の満月が教えてくれること──Sturgeon Moon(スタージョンムーン)と探究の夜
1. 満月の名前に隠された「自然と人間のつながり」 8月の満月は「Sturgeon Moon(スタージョンムーン)」と呼ばれます。これは、かつて北米五大湖において、チョウザメ(sturgeon)が最もよく獲れた時期にちなんで、ネイティブ・アメリカンが名づけたもの... -
伊勢崎41.8度の衝撃──“フェーン現象”が教えてくれる、命と学びの気象教育
観測史上最高の暑さに包まれて 2025年8月5日、群馬県伊勢崎市で41.8度という日本の観測史上最高気温が記録されました。全国でも40度超の地点が14か所、35度以上の猛暑日が289か所にのぼり、「災害級の暑さ」と呼ばれる一日となりました。 猛暑は単なる「夏... -
通知表では見えない“学力のほころび”――なぜ全国テストで差がつくのか
学校の通知表が良い=安心ではない理由 「うちの子は通知表は“よくできる”が多いから安心です」 保護者の方から、そう聞くことは少なくありません。 たしかに、通知表で評価されるのは学校での取り組み、授業中の発言、課題提出状況など――。それらが「良好... -
学校の成績で安心していませんか?――全国学力テストで分かった“地域格差”と本当の実力
「うちの子は、学校のテストで平均点ぐらい取れているから大丈夫ですよね?」 保護者の方から、よくそう言われます。 でも本当に、その“平均”は、安心していいものなのでしょうか? 2025年、全国の小中学生を対象に行われた「全国学力・学習状況調査(全国... -
大学が増えすぎた日本――これは本当に“教育の進歩”なのか?
「大学の数が多すぎる」「どこかには入れるから安心」という声を聞くたびに、私はある違和感を覚えます。 今、日本には800以上の大学が存在します。けれども、増えた数に比例して「本当に学びたい学生」は増えたのでしょうか。今日は、塾の現場から見える... -
アメリカは敵か味方か?日本企業が考えるべき通商戦略の本質
アメリカは敵か味方か?日本企業が考えるべき通商戦略の本質 投稿日:2025年7月|カテゴリー:通商政策・国際戦略 はじめに:味方のふりをした「交渉相手」 「アメリカは味方だ」「自由と民主主義を共有するパートナーだ」と私たちは教わってきました。し... -
見えない“山脈”が津波を変える──天皇海山列と今日のカムチャッカ地震
今朝、ロシアのカムチャッカ半島沖で発生した大地震の影響により、日本各地で津波警報や注意報が発令されました。 千尋進学塾・桑名駅前校では、生徒の安全を第一に考え、午前中の自習室の利用を中止する判断をいたしました。 なぜ遠く離れた地震で日本が... -
アメリカはもう憧れの国ではない?日本人が知らない米国の実態と日本の進む道
アメリカはもう憧れの国ではない?日本人が知らない米国の実態と日本の進む道 投稿日:2025年7月29日|カテゴリー:国際経済・通商戦略 はじめに──「アメリカ=豊かで自由な国」という幻想 アメリカは本当に日本の「先生」たり得るのか?私の知人は現在、... -
世界とつながる企業戦略と、地元の雇用――トヨタ『逆輸入』の意味を考える
世界とつながる企業戦略と、地元の雇用――トヨタ『逆輸入』の意味を考える ――いなべ工場と桑名の暮らしから見えてくるもの―― 2025年7月、トヨタ自動車が「米国で生産した車両を日本市場に“逆輸入”する」方針を示しました。この発表はグローバル経済の中で当... -
「ちょっと上の先輩」に教わる夏――大池中学校「高校生先生」プロジェクトに見る、学びの原点
「高校生先生」に教わるという体験 2025年7月25日付の中日新聞北勢版に、こんな素敵な記事が掲載されていました。舞台は四日市市立大池中学校。夏休みに行われた「補充学習会(地域子ども教室)」で、地元の高校生たちが“先生”となり、後輩である中学生に...