🏫 教員の数が減っているって本当?──三重県教育委員会の一次資料をもとに
最近、「学校の先生が足りない」という声を耳にする機会が増えてきました。
そのような中、三重県教育委員会が発表した一次資料(『令和6年度 教育委員会事務の概要』)から、教員数の推移を確認してみたところ、気になる数字が見えてきました。
📉 高校の教員定数が5年間で161人減少
三重県教育委員会の資料(p.22)によると、県立高校の教員定数(上限人数)は以下のように推移しています。
年度 | 教員定数(高等学校) |
---|---|
令和元年度(2019年度) | 3,474人 |
令和6年度(2024年度) | 3,313人 |
減少数 | −161人 |
「定数」とは実際に配置されている人数ではなく、制度上配置できる上限人数のことです。定数が減るということは、予算上の制約から教員を増やせないという現実を意味します。
📊 生徒数も減っているが…それでも質は守れるのか?
高校生の生徒数も同資料(p.10)で以下のように示されています。
年度 | 生徒数(高等学校) |
---|---|
令和元年度 | 37,131人 |
令和6年度 | 32,803人 |
減少数 | 約4,328人(約11.6%減) |
一見すると「生徒が減るから教員が減るのは当然」と思われがちですが、教員定数の減少(4.6%)は生徒数の減少(11.6%)よりも緩やかです。
それでも以下のような教育現場への影響が懸念されます。
- 少人数授業の削減
- 教員一人あたりの負担増
- 特別支援・進路指導への対応力低下
- 専門外教員による授業のリスク
🧑🏫 教員志望者も減少中──採用の現場も危機的状況に
2025年度の三重県教員採用試験では、申込者数が過去最少の1,758人となり、採用予定の580人に対し、倍率はわずか3倍という過去最低の水準です。
かつては10倍を超える倍率だった教員試験も、今では「希望すればなれる」状態に近づきつつあるのです。
📚 千尋進学塾の立場から──だからこそ、塾の役割が問われている
このような状況を受けて、民間教育機関としての私たちの責任はより一層重くなっています。
千尋進学塾では、
- 学校の授業で理解できなかった部分の補習
- テストに向けた戦略的な学習計画のサポート
- 進路指導・学習習慣の形成支援
といったかたちで、公教育を補完し、共に子どもたちを支える存在を目指しています。
👨👩👧 保護者の皆さまへ──「学校に任せる」だけでは不安な時代
教員不足や採用の質的低下を前に、「学校に任せておけば安心」という時代はすでに終わりを迎えつつあります。
これからは家庭と塾が連携して、学びの土台を支えていく必要があります。
- 家庭での学習習慣づくり
- 塾との連携による客観的な現状把握
- 必要に応じた専門家との連携
千尋進学塾では、無料の体験授業や学習相談も実施しています。どうぞお気軽にご相談ください。
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✅ 出典:
- 三重県教育委員会『令和6年度 教育委員会事務の概要』
https://www.pref.mie.lg.jp/KYOSYOK/HP/index.htm - 教員定数:p.22/生徒数:p.10
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