目黒川のニュースを見て思ったこと
~私たちが桑名でできる防災とは?~
先日、東京の目黒川が集中豪雨によって氾濫危険水位に達し、地域住民に避難情報が出されるというニュースが報じられました。住宅街を流れる中小河川が、わずか数時間の雨で一気に危険な状態になる──都市型水害の怖さを改めて感じました。
このニュースを見て、私はふと「では、私たちの住む桑名ではどうだろう?」と考えました。実は桑名市も、川に囲まれた町であり、決して水害とは無縁ではありません。むしろ、木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の合流地点という地理的特性から、全国でも有数の水害リスク地域の一つと言っても過言ではありません。

桑名市の水害リスクを知る
桑名市の防災マップを見ると、特に川沿いや旧河川敷、長島地域には、最大で10m以上 の浸水想定がなされている地域があります。たとえば桑名駅周辺や川口町、長島町の一部は、大規模氾濫が起きた際には建物の2階部分まで水に浸かる可能性があるのです。
さらに、赤沢川、田代川、南谷川といった中小河川でも、局所的に深さ5m以上の浸水が予測されています。目黒川のような都市型の急激な氾濫リスクも、桑名では十分に起こり得るのです。
私たちができる具体的な防災行動
水害を防ぐことは難しくても、備えることはできます。
- ハザードマップの確認
桑名市の公式サイトや防災マップ冊子で、自宅や通勤先、通学先のリスクを確認しましょう。
特におすすめなのが、国土地理院が提供している「重ねるハザードマップ」です。地形や河川、過去の土地利用などの情報を重ねて見ることができ、桑名市内のリスクも視覚的に確認できます。
👉 重ねるハザードマップ(桑名市中心)
子どもたちと一緒に地図を見ながら、「わが家のリスク」を話し合う時間を、ぜひ持ってみてください。 - 避難経路・避難場所の把握
浸水想定区域外の公共施設や高台、鉄筋コンクリートの建物など、安全な避難場所を家族で共有しておくことが大切です。 - 桑名市の緊急メールサービスへの登録
登録しておくことで、避難情報や河川水位の通知をリアルタイムで受け取れます(登録方法は市の防災マップにも記載されています)。 - 「見に行かない」意識の徹底
川の様子を見に行くことは命にかかわる行動です。冷静な判断を忘れずに。
子どもたちと一緒に考える「命を守る学び」
塾の立場から言えば、防災は「社会科」や「地理」の知識だけでなく、「命を守る力」を育てる総合学習でもあります。実際に防災マップを一緒に開き、「うちはここにあるから、こう避難しようね」と話し合う時間は、子どもにとって一生ものの学びになります。
今回の目黒川のニュースは、決して他人事ではありません。
今こそ、私たちの街・桑名でできる防災について、家族で、地域で、そして教室で考えてみませんか?
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