【地域教育コラム】熱中症対策で進化する学校行事──津高校の屋内体育祭に注目
こんにちは。千尋進学塾の水谷です。
夏が本格化し、教室でも「水筒を忘れた!」「アイスが恋しい!」という声がちらほら聞こえる時期になってきました。
さて、今回は熱中症対策×学校行事という観点から、地域の中でも注目される取り組みをご紹介したいと思います。
🌡 屋内体育祭で“安全第一”の新しい常識へ
2024年7月11日、津高校では空調完備の屋内スポーツ施設で体育祭を実施しました。
かつてはグラウンドで行っていた体育祭ですが、昨年からは熱中症対策を重視し、屋内へと舞台を移したとのことです。
■ 実際の様子:
- 約950人の生徒が綱引きや大縄跳びなどに参加
- 小型扇風機やうちわを使いながら、適宜水分補給を行う
- 昨年は熱中症による体調不良はゼロ
「1年生のときは外で暑かったけど、屋内だと涼しい。水を飲むなどして対策しています」──3年生女子生徒
「昨年の屋内開催では、熱中症による体調不良の生徒は1人も出なかった。天候に左右されず運営しやすい」──教頭先生
✏️ 教室長から見た“教育と安全の両立”のヒント
近年、夏の猛暑は命に関わるレベルになっています。教育現場も「熱中症との闘い」を前提にしなければならない時代。津高校の取り組みはまさに「未来志向の安全教育モデル」です。
千尋進学塾でも、夏期講習では以下のような対策を行って熱中症だけでなく感染症対策にも気を付けています:
- すべての教室と廊下に温度計・湿度計を設置(常にモニタリングし異常があれば複数の講師に通知される)
- 自習室・教室の常時冷房運転
- 扇風機による補助(入口・廊下に設置)
- 廊下への換気扇設置
- 空気洗浄機の過剰設置
- 飲料持ち込み可(こまめな水分補給を推奨)
🧭 地域全体で子どもたちを守る視点を
津高校のような地域のリーダー校が安全という価値に真剣に向き合う姿勢は、私たち民間教育機関にとっても大いに学ぶところがあります。
生徒の学力を伸ばすことはもちろんですが、それ以前に「健康な環境」がなければ、どんな教育も根付くことはありません。
🏫 三重県立津高等学校について
■ 学校概要
- 創立:1878年(明治11年)
- 校訓:剛健質実・自律協働・文理両道
- 所在地:三重県津市広明町
- 偏差値:70前後(文理ともに県内トップ)
■ 大学合格実績(2025年度入試)
- 国公立大合格者:211名
- 名古屋大学:24名
- 京都大学:4名
- 大阪大学:9名
- 三重大学:85名
私立大学でも同志社大、立命館大、南山大、早稲田・慶應など全国有名大への進学者が多数います。
「安全」と「進学実績」その両輪がかみ合う津高校。三重県における教育の“これから”を体現する存在といえるでしょう。
るでしょう。
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