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四日市市を襲った記録的豪雨 ― 生活を直撃した一夜|2025年9月12日(金)

2025年9月12日(金)夜から13日未明にかけて、三重県四日市市は記録的な豪雨に見舞われました。気象台によると、12日午後10時14分までの1時間に123.5ミリの降雨を観測。これは観測史上最大で、市内中心部を中心に広い範囲で道路冠水や浸水被害が発生しました。

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地下駐車場の冠水

近鉄四日市駅前の地下駐車場「くすの木パーキング」では、地下1・2階が完全に水没しました。停められていた車はほぼ全損状態と見られ、利用者からは「もう廃車だ」との声も聞かれています。

あまりにも急な雨量の増加により、止水板の設置が間に合わず、水は一気に流入。災害時の地下空間のリスクが改めて浮き彫りとなりました。

商店・住宅への浸水

駅周辺の商店街や飲食店では、店内まで水が流れ込み、商品や設備が大きな被害を受けました。

13日(土)の朝にはお店の方々が床を拭き、什器を外に出して片付けに追われる姿が目立ちました。一般住宅でも床上・床下浸水が発生し、畳や家具を外に運び出す住民の姿が新聞や現地で確認されています。

避難指示と救助法適用

四日市市は12日夜、天白川や鹿化川流域を中心に約2万8千世帯・5万4千人余りに避難指示を発令。

幸い人的被害は確認されていませんが、三重県は13日、四日市市に災害救助法を適用しました。これにより、避難所運営や物資供給に国・県の財政支援が入り、生活再建支援の動きが始まっています。

交通への影響

近鉄名古屋線や湯の山線、JR関西本線が一時運転を見合わせ、市内と名古屋方面の移動は深夜にかけて大きく混乱しました。道路も主要交差点で冠水が相次ぎ、車両の立ち往生や渋滞が発生。13日朝には水は引きましたが、駅周辺では片付け作業に追われる人々の姿が続きました。

教訓と課題

今回の豪雨は、「想定外の速さ」で生活を直撃しました。都市の地下空間や商業地域も一夜にして被害を受け、市民生活や経済活動に広範な影響を与えました。今後は、こうした短時間豪雨に対する備えや避難行動の早期化が改めて課題となります。


私から一言

今回は幸いにも直接的な死者は出ませんでした。しかし、3連休前の金曜日の夜ということもあり、駅前や飲食店街には多くの人がいました。そのため、冠水によって足止めされ、帰宅が難しくなる方が相次ぎました。

災害時には、迅速な判断が求められます。たとえ「大げさかな」と思えても、空振りに終わっても、安全のために早めに行動することが大切です。

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