一人ひとりを見守る少人数制の塾です。 お問い合わせ

「走れメロス」は一度も走っていない?――太宰治に学ぶ“本当の努力”の意味

太宰治の「走れメロス」をイメージした、古代風の風景を背景に疾走するメロスのイラスト

「走れメロス」というタイトルを聞いた瞬間、頭の中に“走っている男”の姿が浮かびませんか?
友情のため、信頼のため、裏切らぬことを誓って走り続ける青年・メロスの姿。多くの中高生が一度は教科書で読んだ作品です。

けれど、実はこの作品、本文中で「走った」と明言される場面はほとんどありません
むしろ、歩き、迷い、苦しみ、そして“走ろうとする”姿こそが描かれているのです。


「走る」よりも「走ろうとすること」が大切

太宰治が描いたメロスは、決してスーパーヒーローではありません。
妹の結婚式に遅れそうになったり、川を渡れなかったり、山賊に襲われて倒れたり……。
人間らしく、弱さや迷いに満ちた青年です。

だからこそ、彼が最後の場面で“走り抜けた”ことには価値があります。
「走る」とは、心が決めたことを、最後までやり抜くこと

中学生・高校生にとっても、これはとても大切な視点です。


「努力=うまくいく」とは限らない。でも…

勉強してもすぐには成果が出ない。
頑張っても、途中でくじけそうになる。
それでも、“やろうとする姿勢”が未来を変えるのです。

メロスも、王に約束したときには「できるかどうか」なんてわからなかったはずです。
でも、“信頼”を守るために一歩を踏み出した。

それは、今「四日市高校を目指す」と言った中学生が、その日から毎日の勉強に向き合うことにそっくりです。


千尋進学塾では、そんな「一歩目」を大切にします

メロスが偉かったのは、最後まで走りきったからではなく、「走ろう」としたこと。
私たち千尋進学塾でも、生徒の「やってみよう」という気持ちを何より大切にしています。

うまくいかない日もある。サボってしまうこともある。
でも、それでもまた立ち上がって、自分の意思で前を向く力を育てたい。

「走れメロス」は、その本質を教えてくれる名作です。
そして、受験や学びもまた、“走る”のではなく“走ろうとする”ことから始まります。


まとめ:今日、あなたは何に向かって「走ろう」としていますか?

「まだ走れていないから…」と焦る必要はありません。
でも、「走ろう」と思えたその瞬間を、私たちは応援したいと思っています。

学習相談や体験授業も随時受付中です。
「本気でやってみたい」と思えたときに、いつでもご相談ください。

📩 ご質問・ご相談はLINEからお気軽にどうぞ
https://lin.ee/eGqJGIW

(文責:千尋進学塾 教室長)

📚「差のつく!読解のチカラ育成講座シリーズ」記事一覧

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次