最近、エナジードリンクを片手に登校する高校生をよく見かけます。中学生でも、「テスト前だから」とコンビニで買ってくる子も増えてきました。
しかし本当に、それで集中力が上がるのでしょうか?
今日は、「エナジードリンクに頼らない集中力の作り方」について、教室長の立場からお話しします。
🧃エナジードリンクの正体とは?
エナジードリンクには、カフェインや糖分が多く含まれています。
- カフェイン:眠気を覚ます効果がありますが、取りすぎると逆に集中できなくなることも
- 糖分:飲んだ直後は元気になりますが、その後に急激な眠気を引き起こすリスクがあります
つまり、「目が覚める」ようでいて、実は脳のパフォーマンスを落とす可能性があるのです。
🧠糖分で眠くなる?そのメカニズム
糖分を摂りすぎるとどうなるか、ご存じですか?
- 血糖値が急上昇
- インスリンが大量に分泌されて、今度は急降下
- 脳に酸素が届きにくくなり、ぼーっとして眠くなる
つまり、「集中するために飲んだはずのエナジードリンクが、逆に眠気の原因になっている」こともあるのです。
🍽 血糖値の急上昇を防ぐには?
このような状態を防ぐには、「食べ方」と「食べる内容」がとても大切です。
- 食事は野菜から先に食べる(いわゆる「ベジファースト」)
- 食物繊維を多く含む食品(野菜・きのこ・海藻・豆類など)を積極的に摂る
- 主食・主菜・副菜をバランスよく組み合わせる
これにより、血糖値の急激な上昇を抑え、脳の安定したパフォーマンスを保つことができます。
🍀 「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」も集中力の土台です。
💤カフェインの“タイミング”にも注意
カフェインは確かに、午後の眠い時間帯には効果があります。
しかし、夕方以降に摂ると…
- 寝つきが悪くなる
- 睡眠の質が下がる
- 翌日の授業でまた眠くなる
また、風邪薬にもカフェインが含まれていることがあります。
試験前にエナジードリンクを飲みすぎて風邪薬が効かないという可能性もあります。
🎯「試験本番に、エナジードリンクは使えますか?」
ここが、最大のポイントです。
- 高校入試は1教科50〜60分、大学入試では150分の長丁場もあります
- 試験中は、水分補給もトイレも制限されます
つまり、試験当日にカフェインを摂る現実的な手段はほぼありません。
それならば――
「本番と同じ条件」で集中する練習を、今から始めておくべきなのです。
🍬エナジードリンクの代わりになるもの
カフェインや糖分に頼らなくても、集中力は高められます。
おすすめは「よく噛む」こと。
代替品 | 効果 |
---|---|
ガム | 手軽でリフレッシュ効果も |
煎った豆(節分の豆) | 噛みごたえ+栄養あり |
スルメイカ | 長く噛めて集中力キープ |
「噛む」ことで脳の血流がよくなり、前頭葉(集中・判断の司令塔)が活性化します。
生徒には「ガムを噛んでから勉強を始めてごらん」と声をかけています。
🧭本番で勝てる集中力は「生活習慣」で決まる
試験に強い生徒の共通点は、とてもシンプルです。
- よく眠っている
- 食べすぎず、飲みすぎない
- 普段から「素の自分」で集中する練習ができている
「ドリンクに頼る」のではなく、“自分の力で集中できる環境と体調”を作ることが最大の試験対策です。
🎓教室長からのメッセージ
「飲み物に頼らず、噛んで・動いて・眠る。これが“本番に強い脳”をつくる王道です。」
エナジードリンクは、決して悪ではありません。
しかし、「頼る」のではなく、「理解して付き合う」ことが大切です。
千尋進学塾では、こうした“学力の土台となる生活習慣”のアドバイスも含めて指導しています。
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