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衆参同日選の可能性は消滅|石破政権の判断から読み解く今後の政局|過去にあった“衆参同日選挙”は?

2024年に誕生した石破政権。

政治とカネの問題、支持率の回復などを背景に、政界では「衆議院解散・参議院との同日選挙」の可能性がささやかれていました。

しかし、2025年6月、立憲民主党が不信任案の提出を見送り。

これにより「同日選」は事実上、回避される見通しとなりました。

ではなぜ今「同日選」が注目され、なぜ回避されたのか。そして、過去にはどのような“同日選”が行われてきたのか。歴史と今を照らし合わせながら、今回の政局をわかりやすく読み解きます。


目次

衆参同日選挙とは?

「同日選挙」とは、衆議院議員選挙と参議院議員選挙を同じ日に実施することを指します。

本来、衆議院と参議院は任期も解散の有無も異なるため、別々のタイミングで選挙が行われます。

しかし、政局のタイミングや政治的戦略によって、両院選挙が同日にぶつかることもあるのです。


なぜ今、同日選が注目されたのか?

  • 岸田前首相時代から続く政権与党への不信感
  • 政治資金規正法改正をめぐる野党の反発
  • 石破政権としての“国民への信任を問う”姿勢の見せどころ
  • 参議院の補欠選挙・再選挙との「日程上の偶然

こうしたタイミングに、不信任案が重なれば「衆院解散 → 同日選挙」というシナリオも十分あり得たのです。


不信任案の提出は見送り

ところが、令和7年6月19日(木)。

野党第一党・立憲民主党は「不信任案の提出を見送る」と発表しました。

共産党やれいわ新選組は前向きだったものの、立憲が動かない限り成立の可能性はなく、与党側にも“揺さぶり”をかけきれず。

この見送りにより、政界の注目であった「同日選」は回避された形となりました。


過去にあった“衆参同日選挙”

実施内容主な首相背景
1980年衆院解散・参院通常選挙大平正芳 → 鈴木善幸大平首相の急逝による「ハプニング解散」
1986年衆院解散・参院通常選挙中曽根康弘人気絶頂時の“戦略的”解散
1993年以降実施なし同時実施の調整が難航、実現せず

石破政権の今後の展望

2024年秋の自民党総裁選で、石破氏は派閥政治からの脱却や透明性の高い政権運営を掲げて当選しました。

その後、政権支持率は一定の回復を見せる一方、改革法案や外交政策にはまだ賛否が分かれます。

「同日選回避」は、以下のような冷静な判断にもとづくものと考えられます:

  • 国民の選挙疲れ
  • 解散による政治的リスクの回避
  • 法案成立を優先する姿勢の明示

若い世代に伝えたい──“政治を他人事にしない”ために

今回のようなニュースは「難しそう」「関係なさそう」と思われがちです。

でも、「なぜ選挙が行われるのか」「どうやって政治は動いていくのか」を知ることは、未来を担う世代にとって、とても大切な“公民力”につながります。

千尋進学塾では、こうした社会の動きも学びの題材として取り上げています。

ニュースの背景を知ることが、「読む力」「考える力」「伝える力」を鍛える第一歩です。


まとめ

  • 2025年6月、立憲民主党は不信任案提出を見送り、衆参同日選は見送りへ。
  • 過去には1980年・1986年の2回だけ実施。
  • 石破政権は安定運営を重視し、解散を回避。
  • 社会の動きを知ることは、学びのきっかけになる。

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