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【学校統廃合は「桑名市だけの話」ではない】—伊勢市でも加速する小中学校の再編|三重県の教育現場

現代的な鉄筋コンクリートの校舎の前に立つ男子生徒と、空に浮かぶ生徒数減少の棒グラフのイラスト

\シリーズ連載中!/ 桑名市の学校再編を5回にわけて解説しています:

目次

■ 伊勢市でも「7小学校の統合」が急浮上

2025年6月28日付の中日新聞(伊勢志摩版)によれば、伊勢市内の7つの小学校が統合の対象となり、早ければ2026年6月にも統合準備会が設置される見通しです。
背景にあるのは、進行する少子化と施設の老朽化。いずれも、今の教育環境のままでは持続が難しいという判断です。

統合対象校には、以下のような学校が含まれています:

  • 佐八小学校
  • 中島小学校
  • 進修小学校
  • 北浜小学校
  • 豊浜東小学校
  • 豊浜西小学校
  • 東大淀小学校

■ もともと平成27年に示された「統合計画」がベース

実はこの統合案、唐突に出てきたものではありません。
伊勢市は平成27年度に「小中学校適正規模化・適正配置基本計画」を策定し、3期に分けた再編スケジュールを発表していました。

  • 第1期(平成24〜28年度)
  • 第2期(平成29〜33年度)
  • 第3期(平成34年度以降)

この計画には「1学年に2〜3学級以上」「1学級30〜35人程度が理想」といった基準があり、それを下回る学校は原則統合の対象と明記されています。
また、統合場所には津波や地震への対応を考慮し、高台立地・防災機能を兼ねた施設整備も盛り込まれていました。

■ 驚くべき生徒数の推移:30年で約1/3に

年度小学生数中学生数
1981年(S56)13,737人6,125人
2015年(H27)6,592人3,481人
2030年(R12)4,595人2,370人

ピーク時と比べると、児童数・生徒数ともに約3分の1に減少する見通しです。
これは伊勢市に限った話ではなく、三重県全体で進む構造的な人口減少によるものです。

■ 統廃合は「未来を潰す話」ではない

「学校がなくなるなんて、寂しい」「地元の伝統が失われる」という声は当然あります。
しかし、伊勢市の計画を見ると単なる削減ではなく、

  • 防災拠点としての学校の機能強化
  • 教員確保と部活動の活性化
  • 多様な人間関係を育む適正学級規模の確保
  • 遠距離通学者へのスクールバス配慮

など、むしろ未来志向の取り組みであることが分かります。

■ 桑名市も「他人事」ではいられない

現在、桑名市でも学校再編が進んでおり、成徳中学校・明正中学校の廃校が予定されています。
「今のうちの地域には関係ない」と安心するのではなく、他市の事例から学び、将来の変化に備える姿勢が求められています。

✅ 保護者・地域の皆様へ

「うちの地域も危ないのでは?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
千尋進学塾では、教育環境の変化にも柔軟に対応し、お子さまが安心して学べる場を地域で守るお手伝いを続けてまいります。
ぜひお気軽にご相談ください。

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