先日、国会答弁の中で「その手は桑名の焼きハマグリでございます」という言葉が使われ、桑名でも大きな話題になりました。
報道によると、この発言を受けて、桑名市の伊藤徳宇市長が首相官邸を訪れ、桑名のハマグリを贈呈されたそうです。 市内では「総理が桑名と言ったぞ」と反響があり、漁業関係者も活気づいたとのことでした。
桑名に関わる者として、これは少しうれしいニュースでした。
実は私自身も、以前、麻生太郎氏の講演で直接お話しする機会があった際、 「桑名から来たのか。その手は桑名の焼き蛤だな!」と言われたことがあります。
その場では思わず笑ってしまいましたが、あとから考えると、これはとても興味深いことです。
「桑名」と聞いて、すぐに「焼き蛤」という言葉が出てくる。 それだけ桑名の名物が、長く日本語の中に残っているということだからです。
「その手は桑名の焼き蛤」とは
「その手は桑名の焼き蛤」とは、「その手は食わない」、つまり 「そんな誘いや策略には乗らない」「だまされない」という意味の洒落言葉です。
「食わない」と「桑名」を掛け、さらに桑名名物の焼き蛤を重ねた表現です。
一見すると、ただの古いダジャレのようにも見えます。
しかし、言葉は歴史の化石です。
何気ない一言の中に、昔の交通、名産、旅文化、地域イメージが閉じ込められています。
なぜ、桑名だったのか
桑名の蛤は、江戸時代から全国的に知られていた名物です。 桑名は東海道の宿場町であり、七里の渡しを通じて多くの人が行き交う町でした。
旅人が桑名を訪れ、名物の蛤を食べ、その記憶が言葉として残っていった。 そう考えると、「その手は桑名の焼き蛤」という一言の中には、 桑名の歴史、食文化、交通、そして人々の暮らしが詰まっています。
つまり、この言葉は単なる洒落ではありません。
桑名が、かつて全国の旅人に知られた「通過点」ではなく、 「記憶に残る土地」だった証拠でもあります。
地元を知ることは、勉強につながる
この話は、子どもたちの勉強にもつながります。
国語でことわざを学ぶ。
社会で東海道や宿場町を学ぶ。
理科で木曽三川や干潟、漁場環境を学ぶ。
歴史で江戸時代の交通や旅文化を学ぶ。
その一つひとつが、実は自分たちの住む桑名とつながっている。
そのことに気づいたとき、勉強はただの暗記ではなくなります。 教科書の中の知識が、自分の町、自分の生活、自分の言葉と結びつくからです。
千尋進学塾が大切にしたいこと
千尋進学塾では、点数を上げるための勉強を大切にしています。 定期テストで結果を出すこと、入試で合格を勝ち取ることは、もちろん重要です。
しかし同時に、学んだ知識を使って、自分の住む地域や社会を見つめる力も大切にしたいと考えています。
「その手は桑名の焼き蛤」。
この言葉が今も国会で使われ、政治家の口から自然に出てくるということは、 桑名という町の名前が、日本語の中にしっかり刻まれているということです。
地元を知ることは、地元を誇ることにつながります。
そして、地元を誇れる子は、きっと外の世界にも強く出ていける。
桑名の焼き蛤は、ただの名物ではありません。 桑名の歴史と文化を、今に伝える言葉なのです。
おわりに
桑名を知ることは、世界を狭くすることではありません。 むしろ、世界を見るための足場を持つことです。
千尋進学塾は、桑名の地で学ぶ子どもたちが、 地元に誇りを持ち、そこからさらに広い世界へ進んでいけるよう、 これからも一人ひとりの学びを支えていきます。
📚「差のつく!読解のチカラ育成講座シリーズ」記事一覧
- ① “国語が苦手”は勘違い?読解力の正体、教えます
- ② “読めてるつもり”が一番危ない!読み飛ばし世代に欠けている力
- ③ 応用問題が解ける子の秘密は“読む力”にあった!
- ④ 読解力は国語だけの話じゃない!算数・理科にも効く“読みの技術”
- ⑤ 説明文が苦手な子に足りないのは“読書”じゃなく“論理力”
- ⑥ 小論文・推薦入試で差がつく!読解力×論理力の真価とは
- ⑦ 本を読むだけでは“読解力”は育たない?間違った読解力の鍛え方
- ⑧ “選択肢の消去法”で点が取れない子へ。論理的に読む力、ついてますか?
- ⑨ 読解力は“後からでも”伸ばせる?苦手意識をひっくり返す塾のトレーニング
- ⑩ 読解力と成績の相関関係|トップ層が必ず持っている“読みの技術”




