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ある超大手ベテラン予備校講師の記事を転載させていただきます(中学合格・高校合格・・・しばらくは、ゆっくりする。。。。??)

 みなさんおはようございます,千尋進学塾です。

 とある超大手のベテラン予備校講師を歴任された先生が過去にこのような記事を書かれていました。この時期はもう13年前のものです。その間に多くの教育改革が行われ,教科書改訂・指導要領の改訂が行われてきました。しかし,現状は変わりません。

 ぜひ,多くの方にお知らせしたいと思い,ここに転載させていただきます。なお,きちんと許可を取っております。

Aくんは野球が大好きでした。
一生懸命練習し、中学でもエースで4番。
目標はもちろん、甲子園出場!そして全国優勝!!
自宅近くに、甲子園常連の強豪校がありました。
Aくんの実力よりも、やや入試のレベルが高かったので、Aくんは一生懸命勉強しました。
見事、合格!
その高校は強豪校だけあって、合格発表のその日に「野球部入部テスト」がありました。
Aくんはもちろん、その入部テストにも合格しました。
野球部のキャプテンが言いました。
「新・高1生(実際は中3生の2月)諸君、明日からさっそく練習だ!」
Aくんは言いました。
「キャプテン!僕は入試を終えたばかりなので、疲れています。
学校が始まるまでは、のんびり遊んでいたいと思います。」
Aくんは即座に入部を取り消されました・・・。

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上の話はフィクションです。
しかしおそらく、甲子園常連高校の野球部は、どこも似たようなものでしょう。
スポーツにおける「ブランク」は、想像を絶するほどの衰えをもたらします。
すぐに新入生に練習を開始させるのは、当然でしょう。

さて・・・「勉強」にあてはめて考えてみましょう。
ちょうど今、私立中学・高校の入試が終わり、合否発表が「たけなわ」です。
合格したみなさんの多くが、4月の新学期開始まで「遊びまくり」の状態になります。
入試まであんなに毎日毎日頑張ってきたのに、合格した途端に、まったく勉強しなくなります。

大学に行かない、という選択をしているのであれば、それでも良いでしょう。
しかし、6年後・3年後には、間違いなく恐るべき「大学受験」が、大口を開けて待ち構えています。
それなのに「2ヶ月」もブランクを開けて、良いのでしょうか?

私は「勉強とは御飯と一緒」と思っています。
2ヶ月間もまったく何も食べなければどうなりますか?

非常にまずいことに、ご父兄の皆さんが率先して「子どもを遊ばせる」場合が多いのです。
「あんなに頑張ったんだから、しばらくは遊んでも良いよ」と考えるようです。
私には「昨日まで腹いっぱい御飯を食べ過ぎたから、今日から1週間、御飯を食べなくて良いよ」と言っているように聞こえます。

私は首都圏で、医学部・東大合格「率」が【恐らく日本一】の塾に勤務しています。
その塾には「東大合格者数No1の高校」「東大合格者女子数No1の高校」「いわゆる御三家」の生徒ばかりが在籍しています。
しかし「本当に実力のない生徒」が非常に多くいることに愕然とします。
話を聞くと「合格した後、遊び続けてたら、学校が始まっても勉強の習慣が取り戻せず、ずるずると高3まで過ごしてしまった」と言うのです。
石川県にいた時も、そうです。
高3になってから、石川県No1の高校から入塾希望する生徒が多くいました。
しかし、英語の5文型すら理解していない、数学の2次関数さえ怪しい、そうした生徒が多いのです。

何のために一生懸命勉強して、この中学・高校に入ったのか、本当に勿体無いことです。

私が毎年毎年、新・高1生向けの「特訓講義」を春休み中に実施するのは、こうした背景があるからなのです。

非常に大変な受験を乗り越えて来たのはわかります。
休みたい気持ちも理解できます。
特に、親御さん御自身が、精神的に休みたいと思っている点も、非常によくわかります。

しかし・・・しかし。。。。

もう一度言いますが、大学受験が待ち構えているのです。
難関大学は、そう簡単な相手ではありません。

甲子園を目指す野球部の練習は、中3の2月から始まって高3の夏までほとんど休みがありません。
高校野球では当たり前のことなのに、なぜ難関大学を目指す者が、それを「当然」と思えないのか。。。

いつも歯がゆい思いになってしまいます。

浪人は・・・・浪人は・・・子どもにとって、本当に辛いものです。
私は浪人して体重が15kgも減りました。
髪の毛も真っ白になるほど、白髪が増えました。

もちろん、大人も辛いです。
私も両親にものすごく、心配させてしまいました。

また、私自身、自分の教え子が浪人することになっただけで、胸が張り裂ける思いになります。
ましてや、我が子が浪人するとなると・・・・本当にしんどいだろうと思ってしまいます。

受験を終えて合格を勝ちとった皆様(およびその保護者の皆様)。
どうかこの時期を大事にして下さい。
「余計なお世話!」と怒鳴られ、不快に思われるかも知れません。
しかし、どうしてもこの時期に、このことを申し上げておきたかったのです。
本当にすみませんが、耳を傾けて頂ければ幸いです。
極端なことを言うようですが、大学受験が終了するまでは、受験勉強に終わりはないのです。

(当時のコメント)

いや~、このことはどれだけ強調しても、しすぎることは無いと思います。

塾や予備校に勤めていれば、その生徒の潜在能力を「ある程度」見通すことができます。
その潜在能力が、この期間に見事に崩れていくのを、目の当たりにした経験、この仕事をしている人ならば、必ずあると思います。

そして、難関大ではなく、中堅大学に合格した生徒で、
「ちゃんと高1から勉強しておけばよかった・・・」と思う生徒は、たくさんいます。
しかしその原因が、この「合格後から入学まで」の期間にあることは、プロでなくては見抜けません。

どの職業にも「プロにしか見えないポイント」ってあると思うのですが、
塾では、この「合格から入学後」、あと「小学校4年生」(中受が盛んな地域以外)が、それにあたると思います。

=書かれたかれた方がわからないため,誰か分かる方はご一報ください!=

 ぜひ,今日から勉強を再開してください。本当に,真剣に今日がその日だと思って,学習に取り掛かってください。

 自信のない方や何をしていいかわからないという方は,いつでもご連絡ください。

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