先日、桑名高校ダンス部の第12回発表会を見に行ってきました。
その舞台には、うちの塾に通っている生徒も出演していました。
しかもこの生徒は、ちょうど1年前にこの発表会を見たことがきっかけで、桑名高校を志望した生徒です。
「見て憧れた舞台に、自分が立つ」
その流れ自体がとても印象的だったため、今回、発表会を終えたあとに話を聞かせてもらいました。
発表会を見たことが進路のきっかけに
まず印象的だったのは、初めてこの発表会を見たときのことです。
中学3年生のときに初めて見て、
「ダンスってこんなに楽しいんだ」
と感じたそうです。
そして、その気持ちがそのまま進路にもつながっていきました。
桑名高校を選んだ決め手は何だったのかを尋ねると、答えはとてもまっすぐでした。
「ダンスをやりたかったからです」
高校選びというと、どうしても偏差値や進学実績、通学のしやすさなど、数字や条件で考えがちです。
もちろんそれらも大切ですが、実際にはこうした「ここに行きたい」「ここでやってみたい」という気持ちが、人を大きく動かすことがあります。
実際に入ってみて分かったこと
現在は高校1年生。
ダンス部で活動しながら、充実した毎日を送っているそうです。
同級生や先輩たちともよい関係を築けていて、学校生活そのものも充実しているとのことでした。
一方で、やはり簡単なことばかりではありません。
実際に入ってみて一番大変だったこととして挙げてくれたのは、勉強との両立でした。
ダンスだけに集中できるわけではなく、学習面とのバランスを取りながら毎日を過ごす。
好きなことを続けるからこそ、その裏側には地道な努力も必要になります。
このあたりは、多くの高校生に共通する現実でもあると思います。
ダンスを通して得たもの
では、ダンス部に入って何が変わったのか。
この問いに対しては、技術面だけではない答えが返ってきました。
「ダンスだけでなく、人として成長できたと感じています」
先輩やOGの方々と一緒に活動する中で、ただ踊るだけではない多くの学びがあったそうです。
人との関わり方、周囲を見ること、一緒に作品をつくること。そうした経験の積み重ねが、自分自身の成長につながっていると感じているとのことでした。
これは、先日の発表会でも強く感じたことでした。
ダンス部の活動は、単に上手に踊ることだけを目的にしているのではなく、チームで考え、支え合い、一つのものをつくり上げる力を育てているように見えました。
憧れの舞台に立って感じたこと
昨年は客席から見ていた舞台。
今年はその舞台に、自分が出演者として立つことになりました。
実際にステージに立ってみてどう感じたかを聞くと、こんな答えが返ってきました。
「やっぱりダンスは楽しいと思いました」
さらに、
「人が大勢いる中で、自分が輝ける場所があることが嬉しくて、最高でした」
とも話してくれました。
この言葉はとても印象的でした。
人には、それぞれ輝ける場所があります。
勉強で力を発揮する場面もあれば、部活動や学校行事、あるいは人との関わりの中で自分らしさを出せる場面もあります。
そして高校生活には、そうした場所に出会う機会があります。
1年前の自分に伝えたいこと
最後に、
「もし1年前の自分に声をかけるなら、何と言いますか?」
と聞いてみました。
答えは、とても温かいものでした。
「高校生活は本当に充実していて楽しいです。自信を持って大丈夫だよ、と伝えたいです」
この一言に、この1年間の変化がよく表れているように思います。
発表会を見て心を動かされ、進路を決め、実際にその場所に進み、努力を重ね、自分の居場所を見つけていく。
その流れが、この短い言葉の中にしっかり詰まっていました。
進路は「情報」だけでなく「体験」でも決まる
進路指導をしていると、どうしても学校名や偏差値、合格実績といった「情報」を整理することが多くなります。
もちろんそれは大事です。
ただ、今回改めて感じたのは、進路は情報だけで決まるものではないということです。
実際に見たもの。
その場で感じた空気。
「ここに行きたい」と思えた体験。
そうしたものが、人の背中を押すことがあります。
今回のインタビューは、まさにそれを教えてくれるものでした。
おわりに
発表会の舞台を見て終わりではなく、その舞台に立った生徒の言葉を聞くことで、また違った景色が見えてきました。
「ここで踊りたい」と思った気持ちが、実際の高校生活につながり、今の充実した毎日につながっている。
とても良い話を聞かせてもらえたと思います。
これから進路を考える中学生にとっても、また、高校生活を頑張っている生徒にとっても、参考になることの多いインタビューでした。
話を聞かせてくれて、ありがとうございました。
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