防衛省が大学にお金を出すってどういうこと?研究と国のつながりを考えてみよう
先日、新聞で「防衛省が22の大学に研究のためのお金を出した」という記事を見ました。
一見むずかしそうな話に見えますが、実はこのニュース、未来の私たちの生活や子どもたちの学びにも大きく関わる話なんです。
今回は、小学生や中学生にもわかるように、国の研究支援について一緒に考えてみましょう。
国が大学にお金を出すってどういうこと?
国を守るための仕事をしている「防衛省」というところが、大学に「研究してくれませんか?」とお願いして、お金(研究費)を出しているのです。
2023年度は全国の22の大学に合計27億円を支援しました。
この研究には、兵器の開発だけでなく、地震のときに人を助けるロボットや、空を飛ぶドローンの安全な使い方など、「ふつうの生活」にも役立つ技術がたくさんあります。
なぜ大学が選ばれるの?
大学には、いろいろな分野の先生がいて、特別な機械や実験室があります。
そして、未来の社会を支える「若い研究者のタマゴ=大学生・大学院生」がたくさんいます。
防衛省は、こうした人たちの知恵と力を借りて、国を守る方法や技術をいっしょに考えていきたいのです。
地方の大学にも広がってきた!
今回の支援では、都会の有名大学だけでなく、地方の国立大学や私立大学も多く入っていました。
たとえば三重県から近いところでは、金沢大学や岐阜大学なども入っています。
「地方でもすごい研究ができるんだ!」ということがわかりますね。
このニュースから、私たちが学べること
- 「勉強」や「研究」は、世の中のためになる
- 自分が興味をもって学んだことが、将来は社会に役立つ
- 大学や研究って、ただの机の上の勉強じゃない!
小中学生のうちに、「なんでこれを勉強するんだろう?」と思ったときは、こんなふうに“社会とのつながり”を考えてみると、学ぶ意味が少し見えてくるかもしれません。
教室長よりひとこと
今回のニュースのように、「社会で起きていること」と「学校で学ぶこと」は、意外とつながっています。
私たちが今、漢字を覚えたり、計算をしたりしているのは、将来、困っている人を助けたり、新しい道を切りひらいたりする力になるからです。
未来の社会をつくるのは、いま勉強をがんばっているみなさんです。
「なんで勉強するの?」と迷ったときには、こんなニュースをヒントにしてみてくださいね。
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