太宰治の“幻の原稿”が発見されました
「走れメロス」や「人間失格」「女生徒」など、小中高生にも馴染み深い作家・太宰治。その太宰の未発表原稿がこのたび東京都内の古書店で発見され、大きな話題となっています。中学校の教科書には『走れメロス』、高校生の教科書には『羅生門』が必修として掲載されています。高校入試の問題に必出なのは『鼻』ですね。
作品は短編小説「雀」。発見されたのは直筆の生原稿38枚で、ほぼ全文が未発表。親友の金木義男氏に送ったとみられ、6月6日から三鷹市で一般公開される予定です。発見のニュースは文学ファンだけでなく、私たち教育に携わる者にも深い示唆を与えてくれます。
「うめんた雑巾ぶり」が残る原稿
記事では、発見された原稿について「うめんた雑巾ぶりがうかがえる」と紹介されていました。推敲の跡や書き直しがびっしり残された紙面には、当時の太宰の試行錯誤がそのまま刻まれていたのです。
「天才」と称される太宰治ですら、一度で完璧に書けるわけではなかった。この事実は、現代の子どもたちにとっても大きな励ましになるのではないでしょうか。
書く力は、やり直しの中で育つ
文章を上手に書く力は、生まれ持った才能だけで決まるわけではありません。むしろ、何度も書き直し、推敲を重ねる中でこそ育つものです。
最近では記述式の入試が増え、「どう書くか」が問われる時代になりました。学校現場でも、文章表現を苦手とする生徒が増えている中、書く力を鍛える指導の重要性がますます高まっています。
千尋進学塾の取り組み:記述力は「型」と「反復」から
当塾では、国語の授業を通じて記述力・表現力の基礎を着実に育てています。特に高校受験・大学受験を見据えた指導では、「どう書くか」だけでなく「なぜそう書くか」という思考の部分まで掘り下げて伝えています。
また、英作文や理社の記述問題など、国語以外の科目にも広く応用が利く力として、「書く力」は全生徒に必要とされるものです。太宰治のように、書いては直す――その積み重ねが、学力の根っこを作ります。
まとめ:太宰もやっていた。だから、自分もやってみよう。
偉大な作家も、書き直しを繰り返していました。自分の文章に自信がなくても、最初からうまく書けなくても大丈夫です。
「間違えたっていい。そこから始めればいい。」
そんな気持ちで、今日も前を向いて学んでいきましょう。
千尋進学塾では、そうした「一歩」を応援しています。
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(文責:千尋進学塾 教室長)
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