こんにちは、千尋進学塾の教室長です。
今回は、桑名高校1年生の「数学Ⅰ」における期末テストの出題傾向と、その効果的な対策について、塾目線で詳しく解説します。
✅ 教科書傍用『サクシード』とは?
桑名高校では、今年度から教科書に対応した傍用問題集として『サクシード』(数研出版)を採用しています。
これは、従来使われていた『4STEP』よりも若干やさしめに設計された教材ですが、それでも決して簡単ではありません。
特徴としては:
- 解説が丁寧
- 問題数が多く反復に向いている
- 難問は少ないが、標準問題の「質」が高い
📘 テスト範囲と内容構成
期末テストの範囲は広く、数学Ⅰの前半〜中盤にかけての単元が中心となります。以下のような流れです:
【前半】式と実数の基礎
- 式の展開と因数分解
- 実数と平方根(√の計算、有理化、大小比較)
- 一次不等式・連立不等式とその応用(文章題含む)
【中盤〜後半】二次方程式と応用
- 解の公式、判別式とその意味
- グラフとの関係(共有点の個数、接する条件など)
- 解の配置(数直線での相対位置)
- 二次不等式(符号変化、場合分け)
内容だけ見ると「中間と期末を合わせたような広さ」です。テスト前に焦る生徒も多いでしょう。
🔍 実際の問題はどうか?
塾で使用している同一教材の解答データから見ると、テストに出やすいのは次のような問題です:
- 「D(判別式)=0」のときの共有点の数を問う
- グラフと連動して、「接する」「交わる」「離れている」場合を判断
- √を含む式の整理(例:有理化や近似値を使った比較)
- 不等式の文章題(特に2つ以上の条件が絡むタイプ)
また、「場合分け」や「グラフの視覚化」が必要な問題は、多くの生徒にとって壁になりがちです。
🧠 よくあるつまずきポイント
- 平方根(√)の処理:「√a²=a」と思ってしまうミスが多い(正しくは |a|)
- 判別式Dの意味の誤解: Dの値とグラフの交点の数がつながらない
- 解の配置:「2つの解のうち、小さい方が◯以下」などの文言が難しい
- 符号ミスや途中式の省略:略した結果、計算ミスへ
✏️ おすすめの学習法
- グラフは必ず書く:数直線・座標平面を描くことで正答率UP
- √は“近似値”で慣れる:例:√2 ≒ 1.41、√5 ≒ 2.24 など
- 途中式は略さない:書いて確認する癖をつける
📣 教室長からのメッセージ
桑名高校の数学Ⅰは、「高校数学の入口」として非常に大切な単元が詰まっています。
式の展開や因数分解、平方根、二次方程式、不等式。
どれも高校2年・3年の数学につながる“骨組み”です。
だからこそ、ここで「わかったつもり」で通り過ぎてしまうと、2学期以降にいきなりつまずきます。
逆に、今この時期にしっかりと理解を深めておけば、後がぐんと楽になります。
📌 最後に:保護者の皆さまへ
「最近、数学が難しくなったみたい」とお子さんが話していたら、それは自然な反応です。
難しくなったのではなく、“抽象度が上がった”のです。
中学数学ではあまり見られなかった「グラフ」「判別式」「記号的処理」「論理」が次々に出てくる今こそ、塾でのサポートが役立ちます。
千尋進学塾では、桑名高校の進度に完全対応し、必要に応じて「中学内容の振り返り」も行いながら、安心してステップアップできる体制を整えています。
お困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
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