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四日市高校の放送部が、今年も全国の舞台に立ちました。

高校放送部の生徒がアナウンスや撮影、音響操作に取り組み、全国大会の舞台を目指す様子を描いたイラスト

2026年度の第73回NHK杯全国高校放送コンテスト。四日市高校からは、アナウンス部門で全国大会に出場しています。

さらに、全国高等学校総合文化祭の放送部門にも出場。

実は四日市高校放送部は、2025年度にもNHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門・朗読部門で全国大会に出場しています。

四日市高校というと、どうしても「三重県を代表する進学校」「大学受験に強い高校」というイメージが先に来ます。

もちろん、それは四日市高校の大きな魅力です。

しかし、高校生活は勉強だけではありません。

今回紹介したいのは、少し目立ちにくいけれど、知ってみると実に奥が深い「高校の放送部」の世界です。

そもそも、

「放送部って、大会があるの?」

と思った方もいるのではないでしょうか。

あるんです。

しかも、全国大会があります。

目次

「放送部=お昼の校内放送」だけではありません

「高校の放送部」と聞いて、まず思い浮かぶのは昼休みの校内放送かもしれません。

音楽を流したり、学校からのお知らせを読んだり。

もちろん、それも大切な活動です。

しかし、高校の放送部の世界は、それだけではありません。

四日市高校の放送部も、学校行事での司会進行や校内放送に加えて、アナウンス、朗読、テレビ番組・ラジオ番組の制作、学校紹介ビデオの制作など、幅広い活動をしています。

そして、その大きな目標の一つとなるのが、NHK杯全国高校放送コンテストです。

吹奏楽部にコンクールがある。

野球部に甲子園がある。

陸上部にインターハイがある。

それと同じように、放送部にも全国を目指す舞台があります。

全国1,000校以上が参加する「NHK杯全国高校放送コンテスト」

NHK杯全国高校放送コンテスト、通称「Nコン」。

2026年度の第73回大会には、全国から1,350校、11,762名が参加しました。

「放送部の大会」と聞いて、小さな大会を想像していた方には、少し意外な数字ではないでしょうか。

大会には、次のような部門があります。

  • アナウンス部門
  • 朗読部門
  • ラジオドキュメント部門
  • テレビドキュメント部門
  • 創作ラジオドラマ部門
  • 創作テレビドラマ部門

「読む」だけではありません。

取材する。

調べる。

原稿を書く。

人の話を聞く。

撮影する。

録音する。

編集する。

一本の番組として仕上げる。

実際には、かなり総合的な活動です。

文章、声、映像、取材、技術、そしてチームワーク。

放送部というのは、これらを全部使う文化部なのです。

そして全国大会の決勝は「NHKホール」

さらに面白いのが、全国大会の舞台です。

各都道府県の大会を経て全国大会に進むと、準々決勝・準決勝は東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで行われます。

そして、そこからさらに勝ち進んだ高校生たちが立つ決勝の舞台が、

NHKホールです。

「高校の放送部が、NHKホール?」

と驚く人もいるでしょう。

そうなのです。

高校生が自分で書いた原稿を読み、自分たちで制作した作品で全国の高校生と競い、その頂点を決める舞台がNHKホールなのです。

部活動というものは、知っている世界と知らない世界で、ずいぶん印象が違います。

野球やサッカー、吹奏楽などは大会の存在がよく知られています。

しかし、高校にはそれ以外にも、一般にはあまり知られていない全国大会がたくさんあります。

放送もその一つです。

人前に出るのが得意な人だけの部活でもありません

「放送部」と聞くと、話すことが大好きで、人前に出ることが得意な生徒ばかりを想像するかもしれません。

しかし、実際の活動を考えてみれば、必ずしもそうではありません。

アナウンスや朗読のように、一人でマイクの前に立つ分野もあります。

一方で番組制作には、取材、構成、脚本、撮影、録音、編集など、さまざまな仕事があります。

目立つことが好きな人もいれば、裏方の仕事が好きな人もいる。

文章を書くのが好きな人もいる。

機械を触るのが好きな人もいる。

人の話を聞くことが好きな人もいる。

自分自身が前に出るより、みんなで一つの作品を作ることに面白さを感じる人もいるでしょう。

そう考えると、放送部というのは意外に「いろいろなタイプの生徒が活躍できる部活」なのではないかと思います。

文化部でも、全国の高校生と本気で競える

中学生が高校を選ぶとき、どうしても偏差値や大学進学実績が中心になります。

もちろん、それは大切です。

しかし高校へ入ってからの3年間を考えるなら、もう少し広いところも見てみてほしいと思います。

運動が得意なら、運動部で全国を目指す道があります。

楽器が好きなら、吹奏楽があります。

歌が好きなら、合唱があります。

文章を書くことが好きなら、文芸や新聞があります。

研究が好きなら、科学系の部活動があります。

そして「伝えること」に興味があるなら、放送という世界もあります。

文化部だから世界が狭い、ということはありません。

むしろ、一つのことを突き詰めていけば、県大会があり、東海大会があり、全国大会があり、普段の学校生活だけでは出会わない高校生たちと出会うことになります。

これは高校生活の大きな魅力の一つです。

全国へ行くと、自分の「基準」が変わる

全国規模の大会へ行くことには、賞を取ることとは別の価値があります。

それは、

「自分が知っていた世界は、ほんの一部だった」

と気づけることです。

学校の中では非常に上手な人がいる。

県大会へ行くと、また上手な人がいる。

全国へ行けば、さらに驚くような高校生がいる。

これは放送部に限った話ではありません。

スポーツでも、音楽でも、研究でも、そして勉強でも同じです。

学校の中ではよくできる。

しかし県全体を見れば、もっとできる人がいる。

全国を見れば、さらに上がいる。

そこで初めて、自分自身の現在地が分かります。

大切なのは、「自分よりすごい人がいたから落ち込む」ということではありません。

自分の中の基準が一段上がることです。

高校生のうちにそういう経験ができるのは、とても大きいと思います。

強い部活動は「顧問の先生」だけでできるわけではない

部活動の実績を語るとき、顧問の先生の存在はもちろん大切です。

専門的な指導ができる先生がいる。

大会について詳しい先生がいる。

良い指導者との出会いによって、大きく伸びる生徒もいるでしょう。

しかし、顧問の先生だけで部活動が強くなるわけでもありません。

先輩から後輩へ技術が伝わること。

過去の作品や経験が残っていること。

部員同士で考えられること。

自分たちで調べ、試し、改善できること。

分からないことに対して、自分たちで答えを探しにいけること。

そうした「自分で学ぶ力」も重要です。

これは、進学校で求められる学習姿勢とも、かなり似ています。

放送部と「勉強」は、意外と相性がいい

放送部の活動をよく見ると、学校の勉強で身につける力がかなり使われています。

アナウンス原稿を書くなら、限られた時間の中で要点をまとめる文章力が必要です。

ドキュメンタリーを制作するなら、「何を問題として取り上げるのか」という問いを立てる力が必要です。

取材をするなら、相手から話を引き出すための準備が必要です。

集めた情報が正しいのかを確かめる力も必要です。

そして、たくさん集めた情報から、本当に伝えるべきものを選ばなければなりません。

つまり、

読む。調べる。考える。書く。聞く。伝える。

という活動です。

これらは、大学入試のためだけに必要な能力ではありません。

大学へ進んでも、社会へ出ても使う力です。

勉強ができることと、部活動に熱中することは、必ずしも反対側にあるものではありません。

むしろ、一方で身につけた力が、もう一方で生きることがあります。

四日市高校は「勉強ができる学校」だけではない

四日市高校は、大学進学を目指す中学生にとって非常に魅力のある学校です。

しかし、今回の放送部の活動を見ると、四日市高校を見るときに「進学実績」だけを見ているのは少しもったいないとも感じます。

2026年夏には放送部だけでなく、文芸部、新聞部、クイズ研究同好会なども全国規模の大会に挑戦しています。

勉強する。

部活動にも取り組む。

学校行事にも参加する。

興味を持ったことを掘り下げる。

学校の外へ出て、自分よりすごい人たちと出会う。

そういう高校生活もあります。

「進学校へ行く」というのは、単に難しい大学へ行くための3年間を選ぶことではありません。

どんな仲間と出会い、どんな環境の中で、自分をどこまで広げられるか。

そういう学校選びでもあると思います。

高校は「偏差値」だけで選ぶものではありません

これは四日市高校だけの話ではありません。

桑名高校にも、川越高校にも、そしてそれぞれの高校に、その学校ならではの部活動や行事、校風があります。

中学生の皆さんには、志望校を考えるとき、ぜひ「合格した後」についても調べてみてほしいと思います。

どんな部活があるのか。

どんな学校行事があるのか。

どんな先輩たちがいるのか。

どんなことに挑戦できるのか。

そして、

「自分はそこで3年間を過ごしてみたいか」

と考えてみる。

これは、意外に大切なことです。

「偏差値が高いから行きたい」だけよりも、

「この高校に入って、こんな高校生活を送りたい」

というものがあった方が、受験勉強にも意味が生まれます。

「行きたい高校」が見つかったら、次はそこへ届く学力をつくる

もっとも、行きたい高校が見つかっただけでは合格できません。

最後には、そこへ届くだけの学力が必要です。

現在の学力はどのくらいなのか。

志望校までは、あとどのくらい距離があるのか。

内申点はどうなのか。

入試本番では何点必要なのか。

数学を優先するのか。

英語なのか。

理科・社会で得点を伸ばすのか。

そして、それをいつまでに、どこまで仕上げるのか。

憧れを憧れのままで終わらせず、具体的な学習計画へ変えていくことが高校受験では必要になります。

四日市高校・桑名高校・川越高校などを目指す中学生へ

千尋進学塾では、四日市高校をはじめ、桑名高校、川越高校など、県内の上位高校を視野に入れる中学生の学習指導・進路指導を行っています。

ただ「この高校は偏差値が○○だから」と考えるのではなく、

その高校へ行って何をしたいのか。

その先でどのような進路へ進みたいのか。

そこまで考えながら志望校を選んでほしいと思っています。

そして目標が決まったら、現在地との差を確認し、一つずつ埋めていく。

高校受験は、その繰り返しです。

「四日市高校へ行ってみたい」

「桑名高校や川越高校も考えている」

「まだ志望校は決まっていないけれど、上位高校を目指せる学力をつけたい」

そう考えている中学生・保護者の方は、千尋進学塾までご相談ください。

高校に合格することだけでなく、その先の3年間まで考えた進路選択を、一緒に考えていきます。


あとがき――実は、私も放送部でした

最後に少しだけ個人的な話を。

実は私自身も高校時代、放送部に所属していました。

NHK杯全国高校放送コンテストのアナウンス部門に出場したこともありますし、部長を務めていた時期もあります。

全国大会までは届きませんでした。

だからこそ今回、四日市高校放送部の皆さんが全国大会の会場にいる写真を見たとき、ずいぶん懐かしく感じました。

放送部で経験したことが、その後すべて直接役に立ったわけではありません。

それでも高校時代に一生懸命取り組んだこと、人と出会ったこと、自分よりはるかに上手な人を見たこと、うまくいかなかったことも含めて、ずっと後になって自分のどこかに残っているものです。

高校時代に何が将来につながるかなんて、そのときには分かりません。

だからこそ中学生の皆さんには、勉強だけでなく、「この高校に入ったら、どんなことをしてみようか」まで想像しながら高校を選んでもらえたらと思います。

四日市高校放送部の皆さん、全国大会出場、お疲れさまでした。

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